Director’s Column

2013.05.16

Comment for New Prints of Kohei Nawa

DIRECTIONシリーズで試みていた、線というもの。
そして、それを重力にゆだねるという絵画。
名和はそのエレメントを、空間に充満させるようなムービーを創りたいと言っていた。

Line-Random
今回生まれた版画シリーズ。
減算混合の基本色シアン、マゼンタ、イエローそして墨、
それらの線は、縦横無尽に画面を横切る。
発生エリアの集中したものと拡散したものの2点セット。
シリーズはCMYの3版の組み合わせによる3種と墨の1種、計4種類。
ランダムな線はプログラムにより自動的に描かれ、
オートマティックに設計され、シルクスクリーンによってプリントされた。
出来た作品はどの方向に展示してもよいーDirection Availableとした。

感情的なものを排除してなお、線は美しい。

久しぶりの名和とのコラボレーションは効果的で、かつ楽しかった。
新しい宇宙の誕生を感じた。
Line-Randomのタブローへの展開のアイデアも名和にはすでにあるらしい。
「いつかLine-Randomの展覧会がしたいね」それは展覧会前日、最終トライアルの完成したときのこと。


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ディレクター 林 聡