今後開催予定の展覧会|Up Coming Exhibition

木村秀樹 Hideki Kimura

Period 7: Charcoal / Future

2018.2.24 sat - 2018.3.24 thu

13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
closed on Sundays and National Holiday

  • 作家によるギャラリー・トーク : 2018.2.24 sat 18:00 - 無料
    * 終了後、オープニング・パーティーを開催

  • クロージング・トーク : 2018.3.24 sat 18:00 - 参加費:¥500. (Project Periods小冊子 + 1ドリンク付)
    トーク:木村秀樹 x 中谷至宏氏 (京都市美術館) x 三脇康生氏 (精神科医/美術批評家)


木村秀樹-70年代の鮮烈なデビューから現在・未来に至る仕事。
現代版画を“超俯瞰”する計7回、4年間にわたるプロジェクト、
“Hideki Kimura: Project Periods 2015-2018” 最終回!


20代の頃から国際的な版画展に出品し多くの賞を受賞、国際的にも高い評価を獲得。長年に渡り第一線で活躍を続けている日本を代表する画家/版画家、木村秀樹。特に70−80年代に制作された作品群は国内の主要美術館に収蔵されており、ご覧になられた方も多いと思います。

ギャラリーノマルで2015年より始まった、木村秀樹の70年代から現在に至る仕事を4年間計7回の会期(Period)で開催するプロジェクト、"Project Periods"。
このプロジェクトは、時代を越えてなお色褪せることのない魅力を放ち続ける70年代初期の作品から最新作までを系統立て俯瞰的にご覧いただくことで、木村の思索の遍歴をたどり、その魅力に迫る試みです。

"Period 7 : Charcoal / Future"の見どころ
Project Periodsの最終回となる今展では、フィナーレとして今回のプロジェクトで制作された新作版画全10点を展示。半世紀近くに及ぶ思索の遍歴と現在の新たな試みが融合した作品の数々を一堂にご覧いただきます。
また合わせて最近作シリーズとなる「Charcoal」に焦点を当てた作品を展示。この作品は原寸大の炭(Charcoal)の画像を炭の粉を練りこんだインクで印刷、その紙を部分的に焦がした状態から立体に立ち上げた仕上がりとなっています。この手法はイメージと物質を二次元から顕在化させる版画の思考をより先鋭化させるだけでなく、ものの成り立ちのプロセスを1つの平面上から視覚化した、大変ユニークな試みとなっています。また2Dと3D、表と裏の中間に着目した、木村ならではの思考が見て取れる作品となっています。

各Period毎に、版画の新たな可能性を提示する新作を発表(今展で最終10作目)
今回のプロジェクトでは、木村がこれまでに制作してきた膨大な数の作品群の中から10のシリーズを選び、当時と同様ないしは類似のポジ/版を用いて、現在の視点から新たなシルクスクリーン作品を各ピリオドごとに制作。旧作と併せて展示してきました。今展で10点目となる新作版画作品は、シリーズ最終回となる今展で、これまで制作してきた9点と合わせ1冊のポートフォリオとして出版いたします。

なお、展覧会最終日の3月24日(土)、今回のプロジェクトナビゲーターをご担当いただいた京都市美術館学芸員の中谷至宏氏と、古くから木村作品の考察を続けている三脇康生氏(精神科医 / 美術批評家)をゲストに招き、今回のプロジェクトを振り返るトークを開催いたします。

 
作家コメント

1972年から現在に至る制作の展開を、7回の展覧会を通じて紹介します。私のこれまでの制作は、いくつかのシリーズの連続体/集合体と見なす事ができるかもしれません。"Periods" は、それ等のシリーズを、時系列に則して、合理的/回顧的に紹介する事を目指しますが、その事は逆に、各シリーズ間に、技法的、素材的、内容的、時間的な、浸潤、交錯、反復といった、分節化不可能性を再認識させる事になると想像しています。制作遍歴の中に、別の違和を発見し、新たな展開に繋げる事、これが "Periods" に託した木村の課題です。

第7回のピリオドはCharcoal のシリーズと呼んでいる一連の作品から、作品の1部が立体化した作品を中心に展示します。

Charcoal のシリーズの起点となる考えは、「3重のオブジェを造形素材として創る事」と言えるかも知れません。炭の画像を炭のインクで刷り、それを焼焦がす事で、3つの炭が合体したオブジェ/3重のオブジェを造り、さらにそれを素材として見なし、如何なるネクスト・ステップを喚起する事が出来るか?
それに対する1つの解答が、今回展示される作品と言えます。これ等は、立体化された部分と平面のまま残され、台となる部分、そして切り抜かれて空虚化された部分、3者が分断される事無く、かろうじて繋がっている事で、2次元でも3次元でもない2.5次元の作品、あるいは「特殊な平面作品」として定位する事を目指しています。

ポートフォリオに挿入される新作シルクスクリーンは、炭の表面に水滴の表面を重ねる事で、表面の2重化のイメージを試みています。

木村秀樹 Hideki Kimura

プロジェクトナビゲーター:中谷至宏(京都市美術館 学芸員)
1987年より京都市美術館と二条城に学芸員として勤務。専門は近現代美術史、美術館論、美術館史。「Parasophia: 京都国際現代芸術祭2015」キュレーター。1989年、「版から/版へ -京都1989-」展を企画し、木村秀樹をはじめとする17名の版表現を展示。


木村秀樹 “Hideki Kimura: Project Periods 2015-2018” スケジュール
2015年8月22日(土) - 9月5日(土) ※ 終了致しました
 Period 1 : Pencil / Frosted Glass
2015年9月12日(土) - 9月26日(土) ※ 終了致しました
 Period 2 : Waterbird / Tulip
2016年8月6日(土) - 8月27日(土) ※ 終了致しました
 Period 3 : Fragments
2016年12月3日(土) - 12月24日(土) ※ 終了致しました
 Period 4 : Chestnut Park / Pool
2017年8月19日(土) - 9月16日(土) ※ 終了致しました
 Period 5 : Misty Dutch
2017年12月9日(土) - 12月28日(木) ※ 終了致しました
 Period 6 : Squeegeeing
2018年2月24日 - 3月24日(土)
 Period 7 : Charcoal / Future


「Charcoal / Marine House」
inkjet print, silkscreen and burning, 8 x 60 x 42 cm, ed. 5, 2014



「PROJECT PERIODS」
set of 10 silkscreen prints, 56 x 76 cm(each size), 2015 - 2017
2018.2.24 出版予定


作家略歴

1948

京都市に生まれる

1974

京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了

1988

MAXI GRAPHICA 設立

 

文化庁派遣在外研修員として米国(ペンシルバニア大学美術学部大学院)に留学 (〜’89)

1998

京都市立芸術大学 教授 (〜’14)

2004

ispa JAPAN 2004 国際版画シンポジウム実行委員長

2008

大学版画学会 会長 (〜'09)

主な展覧会歴・受賞歴

1974

「第9回東京国際版画ビエンナーレ」東京国立近代美術館 / 京都国立近代美術館

 

 ※ 京都国立近代美術館賞受賞

1976

「第5回英国国際版画ビエンナーレ」ブラッドフォード, イギリス ※ 買上賞受賞

1978

「第7回クラコウ国際版画ビエンナーレ」クラコウ, ポーランド

1980

「日本現代版画アメリカ展 “21人の版画家展”」クリーブランド美術館, オハイオ, アメリカ

1982

「ビルバオ国際グラフィックアート展」ビルバオ, スペイン ※ 第2席受賞

1983

「今日の作家シリーズ『木村秀樹近作展 ···水鳥は··· 』」大阪府立現代美術センター (個展)

1986

「第9回英国国際版画ビエンナーレ」ブラッドフォード, イギリス

 

 ※ 国立ウェストミンスター銀行賞受賞

1987

「第2回和歌山版画ビエンナーレ」和歌山県立近代美術館 ※ 大賞受賞

1988

「MAXI GRAPHICA」京都市美術館

1989

「ユーロパリア ジャパン 現代日本美術展」ベルギー王国ナミュール市立文化センター, ベルギー

1992

 公益信託タカシマヤ文化基金 新鋭作家奨励賞受賞

1995

「戦後文化の軌跡」目黒区美術館, 東京

1999

「半透明」京都市美術館 (個展)

2000

「写真と美術の対話」東京国立近代美術館フィルムセンター, 東京

2001

「EXTENSION / MAXI GRAPHICA」京都市美術館

2002

「現代・版 展」芸術の森美術館, 札幌

 

「Translucency 2nd」ノマルエディション/プロジェクトスペース, 大阪 (個展)

2004

「HANGA 東西交流の波」東京芸術大学大学美術館, 東京

2006

「表面の意志」京都市美術館

2008

「MAXI GRAPHICA/Final Destinations」京都市美術館

 

 財団法人中信美術奨励基金 京都美術文化賞受賞

2009

 京都府文化賞 功労賞受賞

 

「第21回京都美術文化賞 受賞記念展」京都文化博物館 

2010

 イムラ・アートギャラリー, 京都 (個展)

2011

 イムラ・アートギャラリー東京 (個展)

2012

「Redefining the Multiple-13 Japanese Printmakers」

 

 テネシー大学付属Ewing Gallery 他、全米各地を巡回 (-'15)

2014

「Charcoal」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA, 京都 (個展)

 

「木村秀樹のいない木村秀樹展 Layering」ギャラリーノマル, 大阪

2015

「半透明の皮膜による絵画」イムラ・アートギャラリー, 京都 (個展)

 

「木村秀樹 Period 1 : Pencil / Frosted Glass」ギャラリーノマル, 大阪 (個展)

 

「木村秀樹 Period 2 : Waterbird / Tulip」ギャラリーノマル, 大阪 (個展)

2016

「Misty」Galerie Grand Siècle,  台北,  台湾 (個展)

 

「木村秀樹 Period 3 : Fragments」ギャラリーノマル, 大阪 (個展)

 

「木村秀樹 Period 4 : Chestnut Park / Pool」ギャラリーノマル, 大阪 (個展)

2017

「現代版画の展開」和歌山県立近代美術館

 

『木村秀樹、堀尾貞治「The Viewport -特異な距離と平行線- 」』

 

 イムラアートギャラリー, 京都

 

「木村秀樹 Period 5 : Misty Dutch」ギャラリーノマル, 大阪 (個展)

 

「木村秀樹 Period 6 : Squeegeeing」ギャラリーノマル, 大阪 (個展)

その他の活動

2000

 自作の展開について発表, “Y2K国際版画シンポジウム” 台北, 台湾

2001

 ミスティダッチシリーズについて発表,

 

  “Crossing Boundaries East-West Symposium in Print Art” ポートランド, アメリカ

2004

 “ispa JAPAN 2004” 国際版画シンポジウム実行委員長,

 

  町田市立国際版画美術館 / 東京芸術大学

2007

 Visiting Artistとして、レクチャーと現地制作, University of Calgary, カナダ

 

「関西現代版画史」編集委員 「MAXI GRAPHICA 版画という謎」執筆

2010

「版画とコンピュータ」レクチャー, “The Futurity of Contemporary Printmaking”,

 

  シンポジウム, 國立台湾師範大学

2011

「井田照一の版画展(京都国立近代美術館)カタログ」執筆

 

 PATinKyoto・京都版画トリエンナーレ, アドヴァイザー

2012

 Sam Yates と共同企画, “Redefining the Multiple”,

 

  E-wing Gallery, The University of Tennessee

2013

「阿波紙と版表現展2013」キュレーター

2016

“第2回 PATinKyoto・京都版画トリエンナーレ2016”実行委員会 委員長

主なパブリック・コレクション

京都国立近代美術館 / 東京国立近代美術館 / 京都市美術館
京都市立芸術大学 / 和歌山県立近代美術館 / 徳島県立近代美術館
兵庫県立近代美術館 / 富山県立近代美術館 / 滋賀県立近代美術館
国立国際美術館, 大阪 / 町田市立国際版画美術館, 東京
ブラッドフォード市立美術館、博物館, ウヱストヨークシャー, イギリス
大英博物館, ロンドン, イギリス / フィラデルフィア美術館, アメリカ
カルガリー大学付属ニックル美術館, カナダ / 國立台湾師範大学, 台北, 台湾