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2012年11月10日(土)- 12月8日(土)

稲垣元則「darkness」
  • ライブパフォーマンス:.es [dotes] 11月10日(土)17:00 - 18:00 charge: ¥1,000.-

  • オープニングパーティー:11月10日(土)18:00 - 無料

ノマルでの2年ぶりの個展は視覚を覆うスケールの写真作品
11月10日(土)から12月8日(土)の期間、ギャラリーノマルにて開催する稲垣元則の新作展、「稲垣元則展:darkness」をご案内いたします。今回の個展では、4年前に初めて取り入れたデジタルプリントでの作品制作に改めて向き合い、物語に寄らない純粋な視覚性の追求と、対象を抽象化することで立ち現れてる”言葉には出来ない何か”への接近を、ラージサイズのプリントで試みます。

20年、変わらぬ姿勢でつくり続ける
1992年の作家活動の開始より、稲垣はつねに変わらぬ姿勢で自己と対峙し、写真や映像、ドローイング等のメディアを用いて作品を制作してきました。そのスタイルは、幾年にも渡り同じ場所へ赴きカメラのシャッターを切る、身体の反復する動作を撮影する、日々同じサイズの紙にドローイングを描き続けるなど、一見単調な繰り返しに見えるその制作行程の中から、物事の抽象性や新たな視点を獲得し、主観を排した独自の世界観を確立。そのイメージは、見る人の意識の中に時間をかけて浸透し、記憶に残る深い印象を与えてきました。

視覚と現象の関係を掘り下げる
今回の個展では”全体ー部分” “視野ー距離感”をテーマに、長年に渡りこだわりを持って続けてきた暗室での手焼きプリントから一旦離れ、デジタルメディアを介したラージサイズの写真作品を発表いたします。稲垣独自の視点から、繊細に、緻密に切り取られたイメージから、私たちは何を見出せるでしょうか?新たな表現に挑戦する稲垣元則の新作展。ぜひともご高覧くださいますよう、宜しくお願いいたします。

Artist's Statemant

この風景写真はとてもシンプルに撮影されているが、画面のなかには場所もなく、時間もない。また感情もなければ物語もない。
しかしそういうものと違ったものが、この写真の向こうにはある。裏側にある暗闇が表面にまでその気配を感じさせる。
この鈍く混沌とした風景写真が、裏側、または向こう側になにか把握できないスペースがあるということを気づかせてくれる。
そのスペースが良いものであっても、そうでなくても、それは自由を与えてくれる。

稲垣 元則