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2016年1月16日(土) - 2月13日(土)

トーマス・ノイマン Thomas Neumann
MORI・Thomas Neumann・ISHI
  • Opening Event: 2016.1.16 sat 18:00 - 無料 ※ 終了致しました

    Talk: “ドイツ-日本/現代写真表現”トーマス・ノイマン × 大島成己(美術家)
    Live: “曖昧の海” .es (ドットエス: 橋本孝之 & sara)


  • 後援: ドイツ連邦共和国総領事館

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ドイツ人作家トーマス・ノイマンが創り出す
静かに深く広がる静穏の世界


写真集「The Japanese Series」出版!
トーマス・ノイマン、ギャラリーノマルでの初個展

2013年にギャラリーノマルにて稲垣元則と行った二人展「Water and Plant」が好評だった、ドイツ在住の現代美術作家トーマス・ノイマン。初個展となる今展では、2015年10月に出版したばかりの写真集「The Japanese Series」より、初公開となるラージスケールの収録作品を展示いたします。

インスタレーションにより空間そのものを作品化
山水画のように繊細なモノトーンで山深い木々を写し出した〈Mori〉、姿形に宇宙を見出し幽玄な美を愛でる水石をモチーフとした〈Ishi〉。日本の風景や石を素材に、ドイツ人である作家独自の感性で捉え直し作品化する今展。会期中は会場に白砂利が敷詰められ観客の足音さえも作品へと変化するインスタレーションを展開、ギャラリーノマルに新しい世界が出現します。

オープニング1/16(土)には、ともにトーマス・ルフ教室(ドイツ・デュッセルドルフ芸術アカデミー)に在籍した美術家・大島成己をゲストに招いたトーク、さらに作品の世界観からインスピレーションを受けて展開する.es(ドットエス)による音楽ライブも開催いたします。


<Artist Statment>
風景写真にあまり興味がなかった私は、結局森や石を撮りはじめました。なんででしょうか。
数年前に私は初めて新緑の日本の山間を見たとき驚きました。見たことのない不思議な景色が目の前が現れました。昔からの道を登山したとき山水画から出てきたようなヨーロッパとはまた違う木や枝や雲に気づきました。ずっと変わることのない風景のようだと思いました。現代アーティストの私はその美術史的なテーマをどう続けられるかと考えていました。どのような結果になるか分からないまま、とりあえず森を撮影しはじめました。
一方、水石については、展示を見たときに石の魅力に気付きました。人間が自然の中から選んだ石に小さな理想的な風景を見いだしたと思いました。ずっと昔からその石を水石とよび、自身の文化にしました。私は逆に小さな水石の中に見える風景が普通の広い風景に見えるように撮影したいと思いました。
この試みによる森や石のシリーズは、風景に見えるのに風景写真と言えるかどうかと考えています。

トーマス・ノイマン Thomas Neumann


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ノイマンは〈MORI〉において生命を並列させミクロ的にみせ、
それと対比させるように、
〈ISHI〉ではマクロ的にあらゆる存在をとらえ、
まるで宇宙から鳥瞰するかのように、
日常的には昇り得ない意識の高みへと私たちの視線を導いていく。


丹羽晴美(東京都写真美術館 学芸員)
霊性と向き合う写真 –
トーマス・ノイマンの〈The Japanese Series〉
本文より抜粋