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2017年7月22日(土) - 8月5日(土)

Hideki Kimura: Project Periods 2015 - 2018
木村秀樹 Period 5: Misty Dutch

木村秀樹-70年代の鮮烈なデビューから現在・未来に至る仕事。
現代版画を“超俯瞰”する計7回、4年間にわたるプロジェクト、
“Hideki Kimura: Project Periods 2015-2018”


20代の頃から国際的な版画展に出品し多くの賞を受賞、国際的にも高い評価を獲得。長年に渡り第一線で活躍を続けている日本を代表する画家/版画家、木村秀樹。特に70−80年代に制作された作品群は国内の主要美術館に収蔵されており、ご覧になられた方も多いと思います。

ギャラリーノマルで2015年より始まった、木村秀樹の70年代から現在に至る仕事を4年間計7回の会期(Period)で開催するプロジェクト、"Project Periods"。
このプロジェクトは、時代を越えてなお色褪せることのない魅力を放ち続ける70年代初期の作品から最新作までを系統立て俯瞰的にご覧いただくことで、木村の思索の遍歴をたどり、その魅力に迫る試みです。

毎回、版画の新たな可能性を提示する新作を発表 (今回8作目)!
今回のプロジェクトでは、木村がこれまでに制作してきた膨大な数の作品群の中から10のシリーズを選び、当時と同様ないしは類似のポジ/版を用いて、現在の視点から新たなシルクスクリーン作品を各ピリオドごとに制作。旧作と併せて展示します。10枚の新作版画作品は、全会期の終了時(2018年を予定)、1冊のポートフォリオとして出版いたします。

なお、今回のプロジェクトでは、木村を古くから知る京都市美術館学芸員、中谷至宏氏に4年間ナビゲートをご担当いただき、客観的な視点からも木村の仕事の本質を探ります。

"Period 5 : Misty Dutch"の見どころ
Project Periodsの5回目となる今展では、1996年にノマルとのコラボレーションで制作をスタートし、2017年時点で70点の作品を制作している、モンドリアン作品の複写画像を用いた"Misty Dutch"シリーズの全作品を一堂に展示。また合わせて、同シリーズの最新作を制作・発表いたします。


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作家コメント
1972年から現在に至る制作の展開を、7回の展覧会を通じて紹介します。私のこれまでの制作は、いくつかのシリーズの連続体/集合体と見なす事ができるかもしれません。"Periods" は、それ等のシリーズを、時系列に則して、合理的/回顧的に紹介する事を目指しますが、その事は逆に、各シリーズ間に、技法的、素材的、内容的、時間的な、浸潤、交錯、反復といった、分節化不可能性を再認識させる事になると想像しています。制作遍歴の中に、別の違和を発見し、新たな展開に繋げる事、これが "Periods" に託した木村の課題です。

今回のPeriod 5では、1996年から継続中のMisty Dutchのシリーズを展示します。
近代絵画の極点、抽象絵画の完成者の一人、モンドリアンの作品をコンピュータに読み取り、その画像をグラフィック・アプリケーションを使って変形して行きます。作業を遂行するにあたって予め設定しているルールがあります。

1、作業するモンドリアン作品以外の画像を持ち込まない。1点主義。
2、モンドリアンの全作品をカバーする。
3、出力した画像はMisty Dutch + Number と名付ける。

現時点でMisty Dutch 70まで作品化していますが、Period 5では、可能な限り全作品の展示を目指したいと思います。

木村秀樹 Hideki Kimura