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2002.7.13 sat - 8.10 sat

稲垣元則 Motonori Inagaki
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  • オープニング・パーティー 2002.7.13 sat sat 17:00 -



2001年、清水穣氏(美術評論家)キュレーションによるグループ展"ノマル・プロジェクト 2001 vol.4"での初参加以来、約1年ぶりとなる稲垣元則の当画廊での初個展。
LOFTでは奥行き15mの壁を使い約80点の新作ドローイングを展示。また、映像作品によるインスタレーションも行いました。もう1つのスペースCUBEではノマルエディションとのコラボレーションによる、初の試みとなったシルクスクリーンの作品(往復版画)5点を、ラージスケールのタブロー、ドローイングと共に展示。
また、同時に過去10年間のドローイングのイメージ約3,500点を納めたアーティストブックも出版しました。


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作家コメント

作品の中にあるイメージが、どのようなところから引用されているのかということは具体的に説明する事はできません。例えば、動物のかたちの描かれた絵もこのかたちに出会うまで描き続けました。求めていたのは、動物という言葉の意味などではなく、これからの日常の様々な時間や感情、現実に対応できるかたちを捕まえたかったのです。かたちのない抽象的な映像や、風景の写真についても同じです。
だから描く以前になにか特定の物語や感情があったわけではないのです。もし絵の中に、なにか物語や感情みたいなものがあるとするならば、それは、絵の生まれる以前ではなくて、以後にありたいと思っています。

僕が求める絵に対する姿勢と、絵の存在の理想は以前から音楽に影響をうけているとおもいます。絵で音楽を表現しようというのでは全然なくて、音楽や歌の、生活や人生との関わりかたや、音楽を創ろうとする、歌をうたおうとする、その動機に影響をうけています。僕にはそれがとても広がりのあることのように思えます。

絵を描き始める時の多くの場合、どのような方法で、何を描けばいいのかよくわかりません。平面のなかで様々な表現技法や技法を使ったりするのはそのためです。
時には、なにかに近づくことができたとわかることもあるし、どこか遠くに連れて行ってもらえたと感じる事もあるけれど、その方法はさっぱりわかりません。

たいていは僕が絵を創るのだけれど、まれに絵が僕を創る事があります。

稲垣元則 Motonori Inagaki