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2005.5.14 sat - 6.11 sat

今村 源 Hajime Imamura
受動性 Passivity
  • お話の会:今村 源 x 三脇康生 (精神科医 / 美術評論家) 2005.5.14 sat 16:00 -



2003年に当ギャラリーで開催した個展の際、今村はCUBE、LOFT、さらにレジデンススペースの3会場に様々な作品を配置。各空間ごと、さらに3会場全体を通じて今村独自の“場”を出現させ、大きな反響を呼びました。

2年ぶりとなる今回は、泡状の作品をLOFT空間全体に充満させ、観賞者はその作品 (空間)の中に入り込むというスケールの大きな展示となりました。
CUBEにおいても、キノコ、シダ、コマ等、今村のかねてからのモチーフを展開。今村が作家としての自己を深く見つめ、その方向性を提示するような世界を体感していただける展覧会となりました。



作家コメント

受動性

先の展覧会で、私と言う事を考えていた。制作という活動を続けながら、この私を強化する事にまい進して来たのだが、この制作する私を。私が私がと順調に行っている内はいいのだが、例えば、身体のどこかが不調であれば、とたんに私の思いとは裏腹に身体は言う事を聞かない。受け身になること。

私とはなんであろう。考える程に、いわく言いがたい状況に追い込まれる。確かにここにあると自明な事のように感じるのだが、その所在を辿って行くと心もとない。その始まりもはっきりせず、その終わりはさらに。何処までが私なのかと問うてみても益々その輪郭は曖昧になる。このぼやけた領域、いろんな事が交差する結節点とでもいったらいいのだろうか。
私ということをいったん明確にする、確立する、強化するという方向性から遠ざけてみる。広がりを持った場・領域、ということから考え始めてみる。周りとどう繋がっているのか、その連続性に、聞き耳をたてる。受け身になる事。溶解していく私。
だが、こう解釈しようとしている私があり、それを明確にしようとする表現者としての自分がいる矛盾。自己言及的な循環に陥入り込んでいく。この矛盾の中に立ち、共に動いて行くしかなく、問い続けて行くこと、そこに愉しみを持ちながら動いていきたい。

今村 源 Hajime Imamura