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2007.3.17 sat - 4.14 sat

植松奎二 Keiji Uematsu
螺旋の気配から Touch of Spiral
  • オープニング・パーティー 2007.3.17 sat 17:00 -



ノマル・プロジェクトスペースにおける植松の個展は、2005年1月より実に2年ぶり。4回目となる本展では、作品のモチーフとして植松が度々引用してきた“螺旋”がテーマとなっています。

今回の展覧会では、作家として探究すればするほどに不可思議さを増す宇宙の普遍的な構造“螺旋”への興味をより深く問いかける場がつくり出されました。
メイン会場となる「loft」では、長さ8mもある鉄の螺旋構造体と、その中心を貫く銅の紡錘体が組み合わされた作品が展示されます。全長約15mの空間を占拠する、鉄と銅による巨大な作品一これほど大規模な展示は当ギャラリーでも初めての事。この空間へ足を踏み入れた際の驚きは想像を絶するものとなりました。
ホワイトキューブの空間「cube」では新作インスタレーションと壁一面の小さなドローイング、さらにloft2階のスペースでも植松の軌跡を表すような彫刻作品を展示し、“重力のかたちの場”を出現させました。

すべてが新作であることはもちろん全作品において“初の試み”を仕掛ける植松の態度そのものも、今回の展覧会の見所だったといえます。安定より挑戦を、納得より驚きを誰よりも求める植松ならではの展示は、一般の来場者はもとより、文脈や評価の迷路に陥りがちな後進への活路を拓くものとなったのではないでしょうか。



作家コメント

宇宙の神秘的な法則であり、宇宙を支配する螺旋によって、
宇宙と地球、人間の存在にかかわる関係を提示し
根源的な問いがなされる場をつくり出したいと思っている

世界の構造、存在、関係をよりあらわに見えるようにして何かを発見したい。
見えないものを見えるようにしたいといつも思いながら制作してきた。
それはときには物と物とのあいだにある重力、引力といった目に見えない普遍的な力への関心であったり、根源的なるものと、宇宙的なる力への素朴な関心である。
そして、自然や地球、宇宙といったものに囲まれている、人間の存在に対する問いかけである。

今回の個展では宇宙のより普遍的な構造に目をむけた大規模な彫刻とインスタレーションを発表する。モチーフとしては螺旋構造である。DNAに見られる二重螺旋から現代まで生きのびた古代生物のオウム貝、植物の花びらや葉、枝のつきかたから、動物にみられるもの、そして、宇宙空間、アンドロメダ星雲や銀河や太陽系までにみられる螺旋。螺旋は生命形成の根源であり、生命の曲線といわれる。また無限の象徴であり宇宙最大の螺旋構造である銀河まですべてに含まれる。

植松奎二 Keiji Uematsu