田中朝子展
Asako Tanaka Solo Show

田中 朝子
Asako Tanaka

2001.7.13(fri) - 2001.8.9(thu)
13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday

内覧会 2001.7.7 sat 16:00 -
オープニング・パーティー 2001.7.13 fri 18:00 -




"Nomart Projects 2001 / Project 2:4人の新人作家による個展"の3回目、田中朝子の展覧会。
田中は現在、京都市立芸術大学大学院博士過程に在籍中の作家です。
版画、写真をはじめ様々な形態の作品をこれまで制作してきましたが、今回初めて、ミュージアム・サイズのモノクロ写真作品をメインに出品。
大きく引き伸ばされたモチーフは、身近にある日用品でありながらも元来の用途を忘れさせ、見る人に不思議な映像体験をもたらしました。
あわせて、工房が制作してきた他の作家の作品やポスター内に、田中のモチーフを侵入させる作品も工房内に展示されました。

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作家コメント
ハンカチ、コップと言った日用のものが、日用から切り離されたとき浮かべる表情—所在無げなような、却って毅然としているような—。元来の役割、イメージを見え隠れさせながら、それらはまた新たな匂いを漂わせ始めます。それは色香と言ってもいい程、私には常に新鮮で神秘的な空気です。
(田中朝子)

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[若手作家育成プログラム / Nomart Projects 2001]

今年度、プロジェクト・スペースでは新人作家の展覧会を開催いたします。これらは現在までのレギュラー作家以外の新人発掘の意味もありますが、単なる発表会ではなく、自分の作品を人に見てもらい、評価をもらい、さらに購入してもらう…という美術家のプロセスを、若い作家と工房が共同で実践していく試みでもあります。
共同企画者は、評論家・清水 穣(しみず・みのる)氏。昨年1年をかけて、清水氏は主として関西圏の各美大をまわり、在校生・卒業生の作品を実際に見て、作家本人とも話し合った上で出品作家を選定。関西の若手の「今」を凝縮し、新しい文脈を探る展覧会企画となっています。

「プロジェクト1」では、プロジェクトのスタートにあたり、4つのテーマによる4本のグループ展を開催。各テーマにつき1週間の会期、2/17より毎週土曜日オープンで、その日に清水氏による各テーマに沿ったレクチャーを毎回行います。
「プロジェクト2」では、春〜秋にかけて、1作家約1カ月の会期で、4作家の個展を開催。この際、オープンの1週間前の土曜日に、マスコミ各社やディーラーへの紹介を意図とした「内覧会」を開きます。


今展キュレーター: 清水 穣 Minoru Shimizu

1963年東京生まれ
東京大学大学院修了後、1988-1991年ドイツ政府給費留学生としてドイツ留学、1992年から同志社大学で教える。1998 - 2000年ケルン大学客員研究員として再びドイツに滞在。
主な専攻分野は現代音楽論、写真論。BT美術手帖、InterCommunication などに批評や展覧会評を掲載する。
主な著訳書に『写真論・絵画論 ゲルハルト・リヒター』(淡交社, 1996年)『シュトックハウゼン音楽論集』(現代思潮社, 1999年)『ゲルハルト・リヒター・一つの基本モデル』(ワコウ・ワークス・オブ・アート, 2001年)など。