ノマルエディションでの伊庭靖子の個展は1999年以来約3年ぶりの開催となります。2001年から１年間文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークで活動後、関西での個展は初めてとなります。今回の展覧会にむけて制作された新作タブローの他、新しい技法を取り入れた新作版画作品を出版いたします。


＜作家コメント＞

モノの質感と光に興味があります。モノの材質によって反射光が変わり、その光によってモノの材質が浮かび上がってきます。包み込むようなやわらかい光や、宝石のような強い光、吸収されてしまうような光など。様々なモノに囲まれて暮らしている私たちは、様々な光の交差している中に居ます。その光をひとつひとつ取り出し、素材感を浮かび上がらせることで、モノがモノでなくなり光が増殖していく様を、油彩と版画により表現していきたいと思っています。

伊庭　靖子 Yasuko Iba