Everyday Life/Art

榎 忠
Chu Enoki

2006.5.9(tue) - 2006.5.13(sat)
13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday





地元神戸を中心に、現在に至るまで40年にわたり作家活動を続け、後進の作家にも多大な影響を与え続けている現代美術作家、榎忠が待望の作品集を出版。この度の展覧会では、2月11日から4月16日までキリンプラザ大阪で開催されている個展では発表されない銃「AK-47(カラシニコフ)」「COLT AR-15」や、大砲を用いた作品をloftにて新しい形で展示発表。cubeでは、これまでの代表的な作品やパフォーマンスの記録をポスターにして展示。キリンプラザ大阪での展覧会とあわせて"完全版"といえる、現在に至る軌跡を俯瞰出来る内容となっています。オープニングイベントとして大砲の作品を用いたパフォーマンス、最終日の5月13日(土)にはヤノベケンジ氏とのギャラリートークを開催。さらにスペシャルゲストとして評論家の椹木野衣氏を迎え、“これからの榎”を探ります。過去の語り種となっている衝撃的なパフォーマンスや作品だけではなく、現在進行形のアーティスト、榎忠を目の当たりにしていただけます。


榎忠作品集について

「EVERYDAY LIFE/ART:ENOKI CHU」
二紀会時代をへて、グループZEROの結成、70年代前半の集団でのパフォーマンス時代、ハンガリー(半刈り)、BAR ROSE CHUなど自身の身体を表現手段として用いた70年代、当時の社会的背景をふまえ、廃鉄を使用し大規模な作品を制作した80年代、大地を掘り下げ地層を剥き出し、また鉄のもつ魅力に迫った90年代、生きるための自身の指針を示す、銃を型どった作品を提示した2000年代と、各時代新たな表現方法を用いて制作し続けてきた榎忠の足取りと一貫した信念を、日常の素顔とともに一冊の本にまとめます。テキストは、榎忠にゆかりのある多くの美術家や関係者が執筆。作品集としてだけでなく、榎忠の人間像も浮かび上がるような内容となります。自身が作品と化すパフォーマンスや、作品を発表する場所づくりから始まり、その終了と共に壊してしまう榎の作品には現存するものはほとんどなく、それだけに今回の作品集は多くの関係者やファンの方、また、まだ榎忠を体験していない人にとっても待望の出版といえます。