軸−重力・反重力
Axis - Gravity・Anti gravity

植松 奎二
Keiji Uematsu

2012.5.26(sat) - 2012.6.23(sat)
13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday





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○ オープニング・パーティー 2012.5.26 sat 18:00 - 無料

○ .es (ドットエス: 橋本孝之 & sara) ライブ・パフォーマンス:2012.5.26 sat, 17:00 - 18:00 ¥1,000.

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☆ 本展出品作品「截接-軸・軽度・緯度」が第38回中原悌二郎賞を受賞!

本展では1971年から約10年間、集中的に制作していた木材とジャッキを用いたインスタレーションを現在の視点から再構成したプランを中心とした、大変意欲的な内容となります。

自然、地球そして宇宙を支配する重力・引力といった根源的なもの、原初的なものへの素朴な興味が、植松の制作の原動力となっています。一見危なげなバランスを保ちながら、その美しいフォルムでひと際人目をひく彼の彫刻作品は、公共の場でも多く設置されており、一度は目にされた方も多いかと思います。

つねに予定調和におさまらない表現領域を創出して来た植松の、今回の展覧会でのテーマは、「過去をみつめ 未来をみる」。
40年来積み重ねて来たプランニングと制作の中で、その時はかたちにせず保留していたアイデアを改めて見つめ直し、その中から現在、そして未来へとつながる本質的な要素を抽出、新たな表現として再構成することを試みます。特に今展では、71年から82年にかけて多用していた太い角材とジャッキ、そして布を用いた、緊張感とダイナミズムのあるプランに着目。長い時を経て現代の空間に目に見えぬ新たなエネルギー、そして表現の可能性の場を創出します。必ずや新鮮な驚きと感動をご体感いただけるでしょう。


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[Artist Statement]

宇宙の如くそこにある全体的な構造や、物体の不確かな存在や、それら相互の関係がもしその内のたった一つの要素が欠けてしまったら瓦解してしまうであろう。そういった物を創りたいと思ってきた。
全体の関係を維持しているものは何であるのか、またその関係をこわしてまったく別の関係を生じさせるものは何であるのか、それが僕にとって気がかりなことである。

今回の個展は一回一回新しい問いかけを見つけて発表してきたものとは違う。この40年間、作り続けてきた中で、私が問いもとめてきたものをもう一度、一から見直し検討した中から、新しく考えたものである。
「過去をみつめ 未来をみる」という姿勢がここにはある。
「過去の表現が深ければ深いほど、未来への思いが深く濃密なほど、現在の表現が強いものになる。過去から未来への姿勢が現在をかたちづくる」と思う。
そのような個展にしたいと思った。

植松 奎二 Keiji Uematsu