片山 雅史
Masahito Katayama
2015.10.3(sat) - 2015.10.24(sat)
13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday
「見ることとはなにか」という根源的な問いかけに端を発し、視覚と視覚以外の知覚との関係性や、視覚が認識されるプロセスについての考察と探求を、1980年代より作品制作を通して続けている片山雅史。
自然界の普遍的な造形リズムを引用しつつ、多様な表現スタイルで制作された作品からは、漲る躍動感や生命力が感じられ、さらに視覚を通して導き出される無限の広がり、つながりを体感することが出来ます。
前回、2010年のノマルでの個展では、新たな試みとして、筆(墨)を用いた作品を発表。和紙などの薄く柔らかな支持体に自然界の生成規則を手掛りに導き出された“線”が、幾重にも交差し無数に増殖する様を描いた、視覚を被う大規模な展示は、シンプルでありながら観るものを深く引き付ける印象深い内容となりました。
普遍的なテーマへの飽くなき探求
5年振りとなる今回の個展では、前回に引き続き筆(墨)で描かれた大作の発表を予定しています。生と死の両側面を暗示させる蝶や花芯、髑髏をモチーフに、超・高密度な描画の集積から立ち表れてくる圧倒的なイメージで、見る人を視覚を越えたさらなる地平へと誘います。
常に飽くなき探究心を胸に、新たな試みに挑戦し続ける片山雅史の新作展。
活動の拠点を京都から福岡に移してはや16年。関西では久しぶりの大規模な展覧会となります。また、初日には片山を古くから知る建畠晢氏を迎えてのトークも予定しています。