作品を展示・販売するだけでなく、作品を創るための場、創るための技術も提供するのがNOMARTです。
創る場としての版画工房×見せる場としての現代美術ギャラリーはそんな風に共存しています。

ミュージシャンをブッキングして場を提供するのが通常のライブハウスです。
NOMARTはアートギャラリーとしての利点を生かし、美術作家と音楽家を繋ぎ、コンセプトを共有しての公演やコラボレーションによるアルバムをリリースしてきました。
さらに今年より、それらをジョイントするためのプラットフォーム 「FACTORY HOUSE」を稼動させ、創造の可能性をより拡げていきたいと考えています。

既存の作品や表現を扱うだけでなく、創るプロセスから担うということは大きなリスクを伴います。物理的な時間、エネルギー、経済的リスク、それらをクリアする精神力、体力も必要です。
幸いにして、NOMARTの活動に賛同し、応援してくれる多くの人の存在によって数々の困難を乗り越え、生み出す場としての土壌が整っていきました。

NOMARTの姿勢はー
・様々な表現領域における「業界」の垣根を越え、繋ぎ合わせる。
・様々な表現者の次なる目標を共に見つめ、共に実現する。
・様々な共感者と共に、新たな表現を創出する。


私たちがごく当たり前の事としてやってきた事が、実は多くの人たちの「希望」であったことを、出会い、繋がってきた人々の声を通して実感しています。これまで「個」で活動してきた人たちが感じてきた「限界」を越え「可能性」を拡げる土壌がNOMARTにあると感じてくれる人たちからの「何か一緒にやりたい」というオファーに応え続けたいと思います。
「Art, Sound and Design」の有機的なサイクル=スパイラルアップの企業姿勢が、共感の輪を拡げています。
それが 「創造の里山」と呼ぶ所以です。

2011年7月
「今村源展 VOID -通路あるいは音として-」開催中の
ギャラリーノマルにて、ディレクター林聡と
オランダ在住(当時) デザイナー綿野茂氏(1937-2012)