2024年8月3日より、ノマルでの初個展を控える古巻 和芳 Kazufusa Komaki。
個展に先駆け、2000年代初頭に描かれた油絵作品と、近年取り組んでいるバランス彫刻をご紹介します。
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2000年代に制作したアサガオのペインティングは、光り輝く花弁の「向こう」に異世界をイメージしたシリーズ。
アサガオの英語名"Morning glory”のグローリー(栄光)という言葉には、”Go to glary”という慣用句があるようで、これは、神の国、あの世に召されるという意味もあり、このことは制作時、ずっと意識してきた。
今回、「死」や「あの世」のイメージはことさらに強調はしないが、「向こう側」を示す表象として位置づけたい。これまで、インスタレーションとして展示する際に、窓とカーテンを用いて行ってきたことの延長でもある。
「空を行く人」の歩む先を光で満たしたい。
- 古巻 和芳 Kazufusa Komaki
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