ドローイング+物
Drawing+Object

今村 源
Hajime Imamura

2006.6.24(sat) - 2006.7.22(sat)
13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday





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○オープニング・パーティー : 2006.6.24 sat 17:00 -

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2005年の個展では、広いロフトの空間全体を埋め尽くす"アワ"をイメージした大規模なインスタレーションを発表した今村源。空間の中に溶け込むように全体を包み込んだ作品は、その軽く透明なイメージとは裏腹に、そこにある存在を意識させる不思議な感覚を身体的に感じることのできる展示となりました。

今回の展覧会ではcube・loftともに、"ドローイング"と"モノ"をテーマとしました。作家自身の"作意"のもとに描かれるドローイングと、そこにある、"モノ"。それぞれが独立していながら、相互に引き付け合い、新たな関係性を見い出す"間(あわい)"を、今村独自の絶妙なバランス感覚でつくりだします。

この展覧会に合わせて作品集も出版予定。初期から現在に至るまでの作品を、三脇康生氏(評論家)のテキストと解説により紹介。より深く今村作品を理解するための手掛りとなるでしょう。
なお同時期に国立国際美術館で3作家による個展形式の展覧会にも参加。今後もさらなる活躍が期待される今村の、今展をぜひともご高覧くださいますようお願い致します。

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作家コメント

ドローイング+物 —サクイとモノのあわい—

ドローイングで展覧会をすることにした。だが、制作していくと、何か物足りなくなる、足りないと言うよりは、こんなんでいいのかという不安と言った方がいいのかもしれない。描けば描くほど遠ざかるような感覚。らしくする、約束事や癖が、顔を出す。…でも何かを定着させたい欲望。ずるずると画面はうまっていく。はたしてこんなので。公園で一人シーソーにのって、むなしく反対側が宙に浮いたような光景。自分のサクイの重みで傾いている。反対側に何か乗せたくなる。ここに何かモノを置いてかろうじてバランスをとる。ぎっこんばったん。スポーツのシーソーゲームは見てて一番面白いよな。またそんな事を。

今村 源 Hajime Imamura