void−通路あるいは音として−
void - as a passage or a sound -

今村 源
Hajime Imamura

2011.7.16(sat) - 2011.8.20(sat)
13:00 - 19:00 日曜・祝日休廊
Closed on Sunday and National Holiday





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○オープニング・パーティー : 2011.7.16 sat 17:00 -
○ダンス&ライブパフォーマンス (角 正之+.es) 7月16日(土) 19:15 - 20:00
○トークイベント (今村 源+林 聡+.es) 8月20日(土) 17:00 - 18:00
○ライブパフォーマンス (.es) 8月20日(土) 18:00 - 19:00

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80年代前半の作家活動開始以降現在に至まで、作家としての自己、そして世界の有り様を深く見つめ、日常と表裏一体にある深遠な世界を様々な形態で表現してきた今村源。その独自の作風で早くから注目を集め、美術関係者はもとより、多くの作家から支持を得ています。

今回の個展では、「通路あるいは音として」をテーマに、天井の高いギャラリー空間全体を使っての大規模なインスタレーションを予定しています。鑑賞者が介在することで成立する今展、“観る”だけでなく、心と身体で空間全体から発せられる“音”をご体感いただきます。

また今展では同テーマに合わせて、グラフィックデザイナーの杉崎真之助氏、コンテンポラリーダンサーの角正之氏、即興音楽ユニットのドットエスなど、様々なジャンルの表現を通したコラボレーションが予定されています。1つのテーマを元に、個々の表現がどのようなリンクをみせるか、作品と合わせてぜひお楽しみください。


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作家コメント

Void

 キノコが地上に生えてくるのをみると様々な形質と色とりどりの色彩をまとい、普段ほとんど視覚には入らない状態から一気に私はここにいますとばかり自身の存在を露わにして地上にあらわれ出る。だがその実は次世代の放出であり、自身を食ってくれとばかりのサインを発し、捕食者の体内に捕獲されて、次のサイクルに向けてのサクリファイスとなって行くものも多い。
 大いなるものに空いた穴のように引き裂かれながら現れ出た私もまたこのようであるのかもしれない。その空洞を埋めるかのようにもと来た場所にあこがれ、その残響を聞く。

今回は舞台装置のようなものを考えていた。
鑑賞者が入って成り立つ場であり、ダンサーやミュージシャンの行為を得て何かが始まる動的空間としても成立してくれればと願う。

今村 源 Hajime Imamura